その1
その2
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一生勉強する覚悟をしよう
「看護学校も無事卒業できたし国家試験も受かった〜やった〜!」
「実習も終わったし、国家試験対策も終わった〜勉強から解放される〜!」
「おめでとう!これで勉強からも卒業だね!」
ってわけにはいきませんよ!(わかっていると思うけど….)
国家試験勉強を乗り越え、終えた新人さんはたぶん一番最新の知識が詰まっていると思います。
下手したらベテランさんより知識が豊富です。
ではなぜ仕事上ではベテランさんの方が動けるんでしょうか?
看護学校では広い範囲での科目を学んできたと思いますが、今度は配属先に応じた勉強をさらに深く掘り下げていかなければならないからです。
どう勉強すればいいか?
「先輩に聞いてください(笑)」
冗談です。それじゃ意味ないので経験からお話します。
まずは受け持ち患者さんの情報を取りますよね?
(情報収集のコツは後日アップします!)
看護実習の時のように名前、年齢、現病歴などの基本的なことをメモったと思います。
それはそれでいいですが、Drカルテより看護記録からの情報収集を主にしてませんでしたか?
実際、わたしはそうでした。
(昔は電子カルテがめずらしい時代で紙カルテに書いてあるDr記録は英語だらけだし、味があるというかクセがつよすぎる手記なのでほぼ解読困難だった….笑)
↑言い訳はともかく知識不足で意味がわからなかったんですよね。
今はほぼ電子カルテのところが多いのではないでしょうか?(病院機能評価の評価要件になっているし)
そのおかげでDrカルテが読みやすくなっています。それでも略語や英語などはよくわからないですよね?
(紙カルテのところにお勤めになる方は『象形文字解読隊』(笑)のような読み慣れているベテランさんが必ずいるのではじめは解読してもらって徐々に慣れていくしかないです…..)
そこでわからなかったら調べましょう。
例 〇月〇日○時ごろ トイレへ行こうとすると左足に力が入らなくなり転倒したため救急要請。搬送時は動きやや改善傾向。頭部MRI上CI所見あり。DAPT開始。
すごく簡単に書きましたが、上記の文章で「なんだこれ?」と思ったところがありましたか?
その「なんだこれ?」の部分をメモるなりしてどんどん調べていくにつれ知識がいやでも積み重なっていきます。
ちなみに
となりますが、説明文もむずかしいなと思ったらまたそこから調べるしかありません。
「調べたのですがこれがわかりません。」
と先輩に聞けばちゃんと(勉強しているな)と認識され教えてくれると思います。
じゃあ、いつ勉強するのか?
「今でしょ!」(古いわ!)
っていうと思ったでしょ?(笑)でも実はそうなんです。
これはあくまで、わたしの指導方法からなんですがメモって「あと(家とか)で調べます」だと、忘れてしまったり、疲れてやる気が起きなくてそのまま終了なんてことになりかねないです。
その場で調べた方が何倍もいいです。
今は便利なスマホがあるのでGoogle先生に基本的なこと(概要)を聞くのがベストだと思ってます。
仕事中にスマホを持つなんて!って意見やそもそも禁止であるといったこともあると思います。
しかしその場である程度、理解してもらった方がわからないまま次の作業に行くより効率がいいことが経験上多かったです。
また、本でじっくり調べてると手間がかかるし仕事の時間に追われてしまいます。
このようなことからわからないことは後回しにしないことがベストです。
もう少し深掘りしていきたいときも概要が頭の隅にあればとっつきやすいと思います。
そこからじっくり時間かけて学んでいきましょう。
ただしスマホを急に取り出さずに、必ず使用していいか指導者さんに聞きましょうね。
「すいません。わからないままだと看護できないので少しだけ調べてもよろしいでしょうか?」
といえばきっとよっぽどの意地悪な人でない限りはOKしてくれると思います。
スキマ時間を活用しよう!
次に仕事中に簡単に調べて頭に入った状態から、さらに深めないといけません。
結局また勉強するしかありません。(大変ですが…プロ意識を持ちましょう。これでメシ食ってます。)
しかし仕事が忙しく勉強時間を確保するのが難しいよ〜という人のためにスキマ時間を活用してみませんか?
例えば、通勤に電車やバスなどの公共交通機関を利用している方は移動時間が片道30分なら往復1時間。1ヶ月20日勤務とすると20時間も学習チャンスができます。
「職員寮だよ〜。通勤徒歩だよ〜。自転車だよ〜」
そんな方はトイレやお風呂で湯船につかってる時などはいかがでしょうか?
通勤がないだけ時間は作りやすいと思います。
点と点を結ぶ
ひとつずつ勉強を進めていくと自分が学んだことと実際の患者さんの治療計画のやり方が
違っているなどの壁にほとんどの方がぶつかるでしょう。
人間に個性があるように病気にも既往歴、合併症などその患者さんならではの個別性があります。
(看護学校でも耳にタコができるくらい言われたでしょう笑 個別性、個別性って)
例えば、(また単純で簡単な例え)消化管出血で入院していた患者さんが脳梗塞になったとしたらどうでしょうか?
「脳梗塞の治療は血液サラサラさせなきゃいけないから抗凝固薬や抗血小板薬はじめないと!」
一つの病気だけ見ればその通りですが抗凝固薬が使用されたら消化管出血はどうなりますか?
出血増大リスクが高くなりますよね?
もしかしたら、元々梗塞予防のために抗凝固薬内服してたから消化管出血が引き起こされ、抗凝固薬が中止されていたために脳梗塞が発症してしまったとも考えられます。
↑上記のような考えがいわゆる病態アセスメント(病気に関する計算的評価のこと)です。←詳しくはまた。
勉強した項目を1つの点として点(ここでは脳梗塞)と点(消化管出血)を結んで線になっていくというイメージができるとそのうちいろいろな線がネットワークのようにつながっていきます。
そこまでいけば勉強が面白く感じてくると思います。ベテランさんとの違いは経験と積み重ねてきた知識からできる頭の中のネットワークの広さということです。
まとめ
- 看護学校では広い知識。配属先で必要な知識を深掘りする。
- Drカルテを見てわからないものから調べてみる
- なるべく宿題にせず、その場で概要は調べる(Google先生推奨)
- 通勤時間などのスキマ時間を活用する
- 1つの点を学んだら別の点と結んで線になるように広い視点を持つ
ある程度、続けていけば勉強方法のコツも掴めてきます。
知識は荷物になりません。いっぱい持っておいて損はない!
特別編
勉強するにあたっておすすめの本を紹介します。
1番良いのははっきり言って看護学校で学んでいた教科書です!
学生のために作られたものなのでとてもわかりやすく説明されています。
学生当時はワケがわからなくても今、見るととてもやさしく書いてあったんだと実感できます。
その他、それだけじゃもの足りないって方はこの『病気がみえる』シリーズはかなりおすすめです。
結構有名でいろいろな方も推薦しています!
全ページオールカラーで写真付きなので自分の配属された部署で必要な診療科を1冊持っておいて損はないですよ。
事典のように見たいとこがキレイまとまっており視覚からの情報量はかなり秀逸。
応用的ことも書いてあり、長くつかえると思います。
わたしも3種類買って学びました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
知識は荷物にならない!いっぱい持っておこう!