ナースを目指して日々頑張っている看護学生のみなさん!
実習はじまってる方もこれからって方も先輩たちからこう言われていると思います。
「実習はつらいよぉ〜。人間扱いされないよ〜。」
はい……半分その通りで半分ウソです(笑)
今はわたしの病棟に来ている実習生を見ると昔(わたしの時代)に比べれば少しは指導ナースを含めて優しくなったなぁ〜と感じる今日この頃です。
ですが、これからプロになって、『いのち』を扱う仕事なので甘やかしていいとは思いません。
看護実習ってなんで必要なんだと思います?考えたことありますか?
あくまで私見ですが(いつも私見ばっか…)
看護技術を学ぶため?いや違う!(それはある)
看護記録の書き方を学ぶため?いや違う!(それもある)
実際の仕事の雰囲気を知ってもらうため?いや違う!(たぶんこれもある)
看護のプロを見てプロ意識を芽生えさせるためにある!(キマった!?)
全部あると思いますがわたしは特に最後に書いたプロ意識が1番大事なことだと考えてます。
看護実習ってなにするの?
看護実習の目的とは?
今まで学習した看護技術や病態の知識、看護記録(展開)を用いて実際の患者さんを受け持ち、見学を通して看護師業務とその役割を学ぶ。また患者さんの療養生活がどのようなものなのかコミュニケーションを通して学ぶこと。
たとえるなら自動車教習の路上教習みたいなことです。
実際に教習所の教官が常にいるけど運転は自分がするし事故につながる恐れもあります。
そのためしっかり準備していきましょう。
看護実習のポイント〜情報収集〜
ではどんな風に望むといいか今回は情報収集編です。いかに良い情報を取り、それを活用してその人にあった個別性の看護展開ができるかというこの情報収集が看護実習の7割のウエイトをしてます。
良いアセスメントも良い看護計画も良い行動計画も有益な情報がないと展開していけません。
情報収集とは
実習前日までに、まず受け持ち患者さんが決まると主病名、年齢、性別など簡単な情報を教えてくれます。そしてその患者さんの主病名の勉強からスタートします。
(意外とこれがあるから勉強せざるおえなくなるんですよね。わたしも授業で聞いたことは8割方忘れていましたが実習中のこれのおかげでとてもいい復習になったのを覚えています。)
実習開始当日、受け持ち患者さんを紹介され実習スタートすると主にカルテから情報収集します。
さてカルテにはどんなことが書かれているでしょうか?
- 患者名、年齢、性別、家族構成などの基本個人情報
- 主病名(現病歴)入院までの経緯
- 既往歴(今までかかったことのある疾患や入院歴)
- 内服薬(点滴内容)
- 各種検査データ
- 入院からの今までのバイタルサイン
- 看護記録、Dr記録
- 介護保険等級(申請済の方)
大きく実習にかかわるものはこの辺りです。(たぶん抜けてない…)一生懸命この辺りはメモります。
「お仕事中すいません。20分ほどカルテお借りしてもよろしいでしょうか?」
としっかりとアピールしてからお借りしましょう。すると
10分貸してもらえます(笑)
返すときは余計なことは言わずに
と元気よく返しましょう。
ではカルテから取れる情報で大事なのは何の情報でしょうか?
はい、ほぼ全部です…..(ごめんなさい)
全部わかってないと看護展開ができないからです。一気に全部なんてメモることなんてできません。
(なんといってもずっとカルテを借りるなんて怖いことできないですよね。)
毎日10分ずつでも勇気を出してカルテを借りることをオススメします。
常に患者情報も更新しています。
メモするポイントは見たまんまその実習場所の書き方、並べた方など形式通りにメモるといいでしょう。
電子カルテでも紙でもまずは形式通りにしておけば足りない情報や次カルテに目を通すときにわかりやすいです。
カルテ以外の情報収集
カルテからの情報ではその患者さんのことは分かりません。患者さんと直接コミュニケーションを取ることで情報収集をとることを忘れてはいけません。
(だいたいの場合実習生にはコミュニケーションが取れる患者さんを受け持ってもらうように振り分けられていると思います)
患者さんのそばへ赴き、病気の観察項目以外でも表情、訴えなど看護学生の視点でしか取れない重要な情報もあります。
普段の入院生活では時間の規制が(起床6時、朝食8時など)あるので患者さんもストレスになっている傾向にあります。
そこに看護学生の実習という非日常的な介入があるだけで患者さん的には楽しみにしている方多いです。
そのため普段バタバタと忙しそうにしているドクターやナースに気をつかって言えないような訴えも看護学生なら引き出せるかもしれません。
「実はおとといから気分悪いんだけどなかなか言えなくてね〜。大したことないから様子見てるんだよ。」
なんていうセリフは絶対あなただけへのメッセージです。観察能力もアップします。
入院生活が長ければ長いほどそれだけ病院に対しての不満も溜まっている傾向にあります。
受け持ち患者さんの言動、自分の言葉遣いに注意して臨みましょう。
まとめ
- カルテからの情報はその実習場所の形式をまねると効率的
- 毎日少しずつでもカルテをみるクセをつけよう
- 患者さん自身からも情報を引き出そう
最後までお読みいただきありがとうございました!